コパブログ

毎日の悩みブログです。

処分しないという選択【母の着物】

本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

 

こんにちは!コパです。

やっと暑さから解放され、寒くならないうちに実家の竹藪を手入れ・・・というかひたすら切っています。この数年で竹の生命力のすごさは痛感したので、気が抜けません。

 

先日、ずっと手の付けられなかった実家の桐のタンスの整理をしました。このタンスには母の着物が30着ほど入っています。着々と実家の物達を処分してきたのですが、母の着物に関しては気持ちの迷いから時間がかかるだろうと予想していたので後回しになってしまいました。

 

桐のタンス以外の場所にも無造作にしまわれていた着物や帯もいくつかあったのですが、その着物達はきっと母も特別な思い入れはないだろうと、実家の片付けを始めてすぐにリサイクルショップで買取りしてもらいました。

生地に関しては私は全然わからないのでいいものなのか安いものなのかわかりませんが、ほとんどが100円~300円でした。

以前のブログにも書いたのですが着物の買取りはどのお店であってもほとんどこんな感じです。有名作家の着物など我が家にあるわけもなく覚悟していたのでがっかりはしませんでした。

 

でも桐のタンスに大切にしまってある着物は母が大切にしていたものが多く、同じようにリサイクルショップに持っていく気にはなれません。

古くてシミになっているものは処分しようと袋に入れたのですが、気持ちがモヤモヤして手が止まってしまいました。小さい頃のアルバムを見返してみると、私の七五三に母が着ていた着物でした。シミもあるし私がこの先着ることもないであろう着物・・実家じまいするなら処分するべきかもしれません。でも捨てられませんでした。

それ以外にも私のために買っておいてくれた着物も数着ありました。母が亡くなる直前に病室で「あの着物にはあの帯をあわせて着てね。」と着物のことがまったくわからない私に話してくれていた着物たち。

一度も着たことはありませんが着物と襦袢と帯がそれぞれセットされしまわれていました。病気になる前からもともとわかりやすくしまっていたのか、病気になってから自分がいなくなった時のためにセットしておいたのかはわかりません。

この先着物を着る機会はきっとなさそうです。整理を始める前はたとえ数百円でもどうせ着ないなら買取り業者さんに引き取ってもらおうと、ネット検索する日々でした。

でも実際に整理を始めて、どんな思いで母がいつか私が着ることを想像しながら着物を買ったんだろうと考えると、処分できなくなりました。

数百円で売るよりもいつか誰かが「素敵な着物」と欲しがってくれたら喜んで譲れると思います。ただ今は実家を空っぽにしなきゃ・・・という使命感で母の思いの詰まった着物を処分することはできません。きっと後悔すると思いました。

 

実家じまいをする者としてはダメ人間な私ですが、着る予定のない着物達を処分しないことに決めました。全部というわけにはいきませんが七五三で母が着た着物と私のために買ってくれていた着物数着は大切にとっておきます。

そして私が自分の終活を始める時にきちんと処分しようと思います。実家じまいはいろんな思い出を大切にしすぎるとなかなか進みません。それでもどうしても気持ちの整理がつかない時はそれでいいと思いました。「とにかく処分しなきゃ」とひたすら片付けていましたが、まだ思いきれない時はその時が来るまで待つことにします。

やっぱり私にも片付けられない両親の血が流れているんですね。